アドバイス情報 - webmasterさんのエントリ |
2013/12/14
XP,Vista SSD覚書(保管)
執筆者: webmaster (1:56 am)
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●おすすめSSD ・鉄板(XP環境での実績多数) 東芝 HG2、HG3、SG2 可もなく不可もなく良い。強力なCGによってtrim非対応環境でも速度を維持できる。 酷使して速度低下しても数分放置すれば速度が回復する。 ベンチマークこそ他より見劣りするが長期間使用での安定性に振っているので 安心して使用できる。 製造終了のため現在は入手困難。 Intel X25-V、X25-M、X25-E、320、510シリーズ trim非対応環境下でもtrimとCGを励起させることができるSSD Optimizerを使用することができる。 もちろん対応環境下でも明示的にtrimを発行できるので非常に便利である。 標準IDEでもSSD Optimizerを作動させることができるのも強み。 510シリーズはPLDSのOEM製品だが、SSD Optimizerを使用できるアドバンテージがある。 それ故にSATA6Gbos環境では最良の選択肢の一つである。 このシリーズも製造終了のため入手困難である。 ・その他 PLDS M2、M3、M5シリーズ 速度低下が激しいがアイドルGCを備えてるので放置しておけば速度が回復する。 trim対応環境では新品並の速度回復をするが、trim非対応環境では 新品時の90%の速度までに留まる。M5シリーズではさらにGCの性能が上がり速度回復も早い。 Intel 330、520シリーズ 現在のIntel製SSDの主流。 鉄板シリーズと同様SSD Optimizerが使用できるが、SandForce製コントローラー使用のため、 その特徴が顕著に表れる。たとえばSSD容量と同じ容量を書き込むと、write性能が低下する。 SSD Optimizerを使用しても回復せず、secure eraseしなければ回復しない。 しかし速度低下も一定で、read性能には全く影響がないのでシステムドライブ向きと言える。 330シリーズはの抜群のコストパフォーマンスを誇る。 東芝 THNSNSxxxGBSPシリーズ 通称砂芝。 SSD Optimizerが使用できないだけで、特徴は上記のIntel 330、520シリーズと同じである。 toggleDDRモードでNANDにアクセスするため、他のSandForce製コントローラー採用SSDよりも ランダムアクセスが速い。 SAMSUNG SSD830、SSD840、SSD840PROシリーズ Samsung Magician SoftwareにてXPでもTrim発行可能とのこと。 ユーザー報告が少く過去一部障害報告有。VerUPにて解決の可能性もあり現状では何とも言えず。 ただintelを除けば公式にXP対応してる、数少ないSSDのひとつとは言える。 ●パーティションアライメントについて HDDは512バイトずつ区切ってセクタを構成し、それを最小単位としてアクセスする構造になっている。 しかし、ファイルシステムでは論理単位としてクラスタを用いている。 クラスタサイズはOSやファイルシステムにより異なるが、 Windowsで一般的に用いられているNTFSでは4096バイト(4kB)が普通である。 SSDに用いられているNANDではブロック単位でアクセスをしている。 最小ブロックサイズは4kBなので、NTFSの一般的なクラスタサイズと一致するので、 都合がよい・・・はずだが、そうは問屋が卸さなかった。 WindowsXPでは開始オフセット、つまりデーター領域の始まりは先頭から63セクタ目である。 つまり先頭から7個のブロックと、8分の7ズレた位置からデータ領域を開始するのである。 線でアクセスするHDDなら問題ないのだが、4kBのブロックでアクセスするNANDにとって大問題である。 簡単に言うとNANDの仕切りと、実際のデーターの仕切りがズレるのである。 アライメントがずれていてもブロックを連続で使用する大きなファイルだとあまり問題は出ないのだが、 Windows起動時のように小さなファイルをたくさんランダムで読むとき、1クラスタ分のデータを読むのに、 2個分のブロックのデーターを読み、その都度はみ出た部分のデータを切り落として修正しなければ、 ならないので速度が極端に低下する、不安定になる、電気食うという弊害が出る。 このズレを正すのがパーティションアライメントの調整である。 具体的にはオフセットのサイズを、NANDブロックの最小単位である 4096バイトの倍数のサイズにする。 ※概念図 物理的な構造 |・・・|・・・|・・・|・・・|・・・|・・・| 「|〜|」はNANDのブロック、半導体の構造としての「柵」で、変更不可 論理的な構造 |・・|・・・|・・・|・・・|・・・|・・・| 「|〜|」クラスタ 「・」セクタ」 ↓開始オフセットをNANDのブロックに合わせる 論理的な構造 |・・・|・・・|・・・|・・・|・・・|・・・| SSDによってはアライメントがずれていても、速度が落ちないように 設計されているものもあるが、調整した方が機器に負担を掛けないで済む。 ●パーティションアライメントを調整する方法 大きく分けて3種類の方法がある。 1 XPインストール前に調整 diskpar、Gparted、ExamDisk等のツール使うとか、 WindowsVista/7でパーティション作成とフォーマットするなど 2 XPインストール後に調整 Paragon Partition Manager、MiniTool Partition Wizardを使ってXPインストール後に調整 Intel製SSDなら付属Intel AcronisAlignToolを使って調整 3 バックアップツールを使う 環境移行時や、データの書き戻し時に調整してくれる EaseUS Todo Backup、Acronis True Imageなど 尚、やり方は多岐にわたるのでググって調べること。 基本的には前述の通り4096バイトの倍数であればいいのだが、 SSDによっては推奨されるサイズが異なる。 これはコントローラーやファームウェアによってNANDを制御する方法が異なるためである。 参考までにWindowsVista/7では1,048,576バイト(1MB)に設定される。 EaseUS Todo Backupでは、最小の4096バイトに設定される。 実際どのサイズが推奨されるオフセットかは、SSDベンダーのwebページに 書いてあったりするが、無い場合は手探りで探すしかない。、 しかし差はあっても誤差の範囲内にとどまるので、その辺は個人の好みだろう。 ●XPインストール後にやっておきたいこと ・自動デフラグの無効化 XPのデフォルトのデフラグは、パフォーマンスが落ちるので切ったほうがいいです。 ・トリム機能の有効化 インテルのToolBOXなど、メーカーがXP用トリムツールを用意している場合は積極的に利用しよう。 ●その他Tips ・休止モードの無効化 搭載メモリの分だけSSDの容量を食うので、余裕がない場合は切ったほうがいいでしょう。 しかし有効にしておくと休止モードに移行・復帰の時の速度向上というメリットもあります。 ・ディスク書込みキャッシュの無効化 プチフリが頻発するSSD(J-Micronコントローラ品など)で、症状が改善する場合があります。 ・カーネルを常に物理メモリに配置 多少パフォーマンスが向上します。 ・ページングファイルの無効化 メモリに余裕がある場合、仮想メモリを切ることで多少パフォーマンスが向上します。 まれに仮想メモリ自体を必要とするソフトウェアもあります。 ・マイドキュメントの移動 Dドライブ以降に移しておくと、メンテナンス(リカバリ、バックアップなど)が楽になるよ。 ・TEMPフォルダ、ブラウザキャッシュの移動 移動先がRAMディスクならちょっぴり高速化、でもHDDに移しちゃうとスピードが台無しに。 ・Windows\SoftwareDistribution\Download の中身は削除で良い。 Winアップデート後、消されずに残ったゴミファイルだから。 ・アクセス日時の非更新設定 ・システムの復元の無効化 ・index無効化 ・8.3形式のファイル名生成無効化 不便や手間を感じない程度にお好みで・・・。 ・空き領域のデフラグ ・空き領域の消去 ・定期的なセキュアイレース ハードウェアによっても違うし諸説あるので、いろいろ試してみよう。 #SSDの書き込み寿命に関して 2012年現在、SSDは一般的な利用で数十年以上に相当する耐久性があります。 過去の常識にとらわれず、気楽にHDDの代わりに使いましょう。 http://botchyworld.iinaa.net/ssd_x25v.htm#end ●設定方法など ・XP環境設定ツール ComfortablePC、窓の手XP、いじくるつくーる ・Prefetch無効化(いじくるつくーるやComfortablePCで設定できます) HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\MemoryManagement\PrefetchParameters [EnablePrefetcher]を「0」に設定 ・アイドル時の自動デフラグを停止 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OptimalLayout DWORD値[EnableAutoLayout](なければ新規に作成)の値を「0」に設定 ・システム起動時の自動デフラグを停止 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Dfrg\BootOptimizeFunction [Enalbe]を「N」に設定 ・アクセス日時 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem NtfsDisableLastAccessUpdate=dword:0(初期値:更新を行なう) NtfsDisableLastAccessUpdate=dword:1(更新を行なわない) ※いじくるつくーるやComfortablePCを使うと簡単に設定できます |
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