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2015/06/22
iOSとOS XでiCloud・メール・ブラウザ保存のパスワードが盗まれる脆弱性
執筆者: webmaster (7:55 pm)
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iOSとOS XでiCloud・メール・ブラウザ保存のパスワードが盗まれる脆弱性が発覚、Appleは半年以上も黙殺 AppleのiOSとOS Xに存在するゼロデイ脆弱性を利用して、Appleのパスワード保存システムをクラックできることを複数の国にまたがる共同研究チームが指摘しています。 MacやiOSのユーザーは端末に保存しているiCloudのパスワードやGoogle Chromeなどに保存されているパスワードを盗み取られる危険性があるとのことです。 この脆弱性の根本的な原因は、アプリ間とアプリ-OS間の認証システムの欠陥に由来しているとのこと。 研究チームではOS XとiOSのアプリコードを分析して、情報がきちんと保護されているかどうかを測定。 何百ものアプリを調べた結果、影響力のある数多くのアプリに脆弱性が存在することが判明したそうです。 このバグを悪用すれば、通常はアプリ間でパスワードなどの情報をやりとりする際に情報が暗号化されるところを、アプリの脆弱性を突いてパスワードの暗号化を解除する攻撃「cross-app resource access attacks(XARA)」が可能とのこと。 また、OS XとiOSを搭載する端末内で複数のアプリのパスワードと証明書を保存している『キーチェーンサービス』をクラックすることで、攻撃者はOS XとiOSの標準搭載アプリの通信機構を使ってiCloudのパスワードや、メールソフトとGoogle Chromeなどに保存されているパスワードを盗み取ることが可能とのこと。 Evernote・Facebook・WeChatなどの個人情報が多く含まれるアプリの情報を盗み取ることが可能で、これらのバグを悪用すればOS XとiOS用に配信中のアプリのうち約88.6%のアプリから情報が盗み取られる可能性があるそうです。 キーチェーンサービスをクラックしてパスワードを丸見えにしている様子は以下のムービーで見ることができます。 https://youtu.be/S1tDqSQDngE 研究を率いるLuyi Xing氏は2014年10月にこれらのバグについてAppleに報告していて、Appleからは「脆弱性を公開するまで6カ月待ってほしい」と返答がありましたが、6カ月以上経った今も、Appleからは何の連絡もないそうです。 研究チームがGoogle Chromeの開発チームに連絡を取ったところ、「アプリのレベルではバグを解決できない可能性が高い」という回答を得たとのこと。さらに、パスワード管理ソフト1Passwordを提供しているAgileBitsは「攻撃を回避する方法を4カ月にわたって検討しましたが、発見できていません」と語っています。 この問題は簡単に解決できるものではないため、研究チームでは、OS Xへの攻撃を検出して脆弱性のあるアプリを攻撃される前に保護するコードを作成しています。 テクノロジー系ニュースサイトのThe Registerによると、この問題は記事作成時点も未だ解決しておらず、Appleはコメントを控えているとのことです。 ソース GIGAZINE http://gigazine.net/news/20150618-ios-os-x-password-killer/ |
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